海外法人口座開設Q&A(主にHSBC香港)
Q 用意するものは何がありますか?
A 審査では、下記の物をご用意いただきます。
- 取締役及び出資者のパスポート
- 取締役及び出資者の国際運転免許証
- 取締役及び出資者の英文の残高証明書
- 設立した法人の事業計画書(設立後1~3年までの収支計画書含む)
- 提供する商品のサンプルやサービスに関してのパンフレット
- (あれば)法人の実態を証明するもの(取引先からの発注書など)
- (香港ドルで)初回の入金分の現金(どこの国の法人かによって金額は違います)
Q 日本に居たまま法人口座の開設はできますか?
A コロナの影響により、書面申請のみで受け付けている金融機関は目安として半年くらいかかりますが、一応開設可能です。しかし窓口審査を原則としている金融機関は、渡航して出向くことが必須です。なお、その国の長期滞在のビザをお持ちの場合は、オンラインの審査で開設できるところもあります。
Q 誰が口座開設の審査を受けるのですか?
A 金融機関の判断によりますが、取締役全員と10%以上の株主全員です。全員上記の国際運転免許証等をご用意いただきます。
Q 英語が話せなくても大丈夫ですか?
A 確かに法人口座開設担当によっては、英語が話せないだけで審査に落とす人もいますが、当事務所では、審査のときに通訳兼サポート役を付けますし、予約する担当者も決まっております。
ただ、例え日本語とカタコトの英語しか話せなくても担当者に意見を伝えようと努力する姿勢は高評価になりますので、担当者の顔を見ながら話かけてください。通訳だけに話すのは、間違ってもやらないでください。低評価を受けます。
Q 審査に関して気をつけることはありますか?
A 審査は午前9からの開始が多いですが、遅刻は厳禁です。5分前には審査を受ける銀行の支店にいて下さい。また、当日は夏場でもスーツにネクタイ着用は必須です。
Q 法人口座は複数開設できますか?
A 基本的には一法人一口座ですが、どこの国の法人かにもよりますが、2~4口座までは開設できます。ただし、正当な理由もなく複数口座開設しようとすると銀行側は犯罪に使われることを警戒いたしますので、事業部毎に売上を管理するため、と銀行には伝えて、審査の日程も少し間隔を開けます。1日で開設しようとすると審査に落ちます。
また、事業部毎に口座を開設する以上、事業計画書も事業内容毎に作成が必要です。
Q 事業計画書の作成は丸投げできますか?
A 専門業者に依頼することもできますが、最近は金融機関が不可としているところも多く、基本的にはお客様作成の内容をチェックして修正を行うにとどめております。別途費用もかかります。しかし可能な場合もありますので、ケースバイケースで対応させていただきます。
Q クレジットカードの発行はできますか?
A 法人口座開設から3ヶ月以上経ってから発行の申請ができますが、別途費用もかかります。ご希望の方は、口座開設の審査当日に通訳兼サポート役に伝えてください。可能でしたら、その場で発行費用をお支払ください。
Q 多通貨口座(マルチカレンシー)にできますか?
A 口座開設の審査当日、通訳兼サポート役に申し出てください。チップ込みで2千円くらいかかりますが、即日手配してくれます。
Q 開設許可はいつ下りますか?
A 金融機関によりますが、最近は1か月ほどかかります。許可が下りましたら、法人口座に初回の入金を済ませてください。指定の期日までに入金しないと開設許可が取り消されるところもあります。
ネットバンキングの設定の方は、実態確認を兼ねて代表者のご自宅に郵送物が届いてからになります。
Q 法人口座が凍結されたら、どうしたら良いでしょうか?
A 海外の銀行の場合、だいたい6ヶ月以上らしいですが、全く入出金がないと凍結されることがあります。その場合、代表者が口座を開設した銀行に赴いて手続きをする方法が一番早いです。その際、現地でサポートはできます。
Q 法人口座を使っていない以外に、どんなときに凍結されますか?